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先日東京ミッドタウンで開催された
慶応義塾大学SFC Open Research Forum 2012にて
現在取り組んでいる研究について、展示発表を行ないました。


"amune"は、布の編み目からヒントを得た組み立てピースで、
構造を知ることで、素材の性質に対する理解を深めることを目的としています。


色彩と同じように、素材について学習する機会をつくりたいと考え、
これまで、子どもをターゲットとした工作ワークショップの実施や図画工作科授業の見学など、
工作活動時における子どもと素材の関わり方の観察調査を行なってきました。
これらの調査を通じ、こんな触り心地だったんだ!こんなに伸びるんだ!などといった
素材の性質に関する気づきをただ与えるだけでは
それは単なる「面白い体験」に過ぎず、その後のものづくり活動や
日常生活での素材との関わり方に活かすことができないのではないかという考えに至りました。


そこで、触感などの感覚に頼るのではなく、成り立ちを知ることで性質を理解させる、
ということに重点を置いた素材学習の開発に取り組んできました。




来場者の方々からは想像以上に良い反応をいただくことができ、嬉しさもありますが、
この研究の面白みをきちんと伝えるためには、
ここからどのような方向性で論文をまとめていくかを丁寧に詰めていかなければなと思いました。
残り1ヶ月ちょっと、全力で進めていきたいです。