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先日、教育やアート、理工学部の院生の方など、色々な分野の人に研究に関する話をさせていただく機会がありました。そのときのフィードバックメモです。

  • 例えば紙など、ある素材から構成されている素材を一度分解し、再構成してみるというのも、その素材に対する理解を深めるひとつの方法ではないか。
  • それぞれの素材の作られ方について学ぶ機会があってもいいのかも。
  • 図工室に素材入れを用意し、子ども達にそれぞれ色々な素材を持ってこさせるようにしているがなかなかうまく行かない。子どもはもしかしたら、シルクや麻などというよりも、布や紙といった素材の名称、もしくは形や色で素材を分類しているのかもしれない。
  • つまり、紙は紙、布は布、というところよりも先に進むことができていない?
  • 偶然を装わせるのではなくて、偶然を仕掛けることのできる環境や状況をつくることはできないか。
  • 理論として分からせたいのか、それとも感覚で学ばせたいのか。
  • 行為を行なう中で発見し、理解させるという方法が必要。
  • 紙すきのときにエタノールを少し加えると、繊維同士が縮むのを防ぐらしい。(エタノール+でんぷんのりとか?)
  • 答え合わせができると面白い。
  • 0から始めさせるのではなく、それをアフォードするような、少しのヒントやとっかかりを用意してあげること。


また、ちょうどそこに女の子(7歳/小学1年生)もいたので、以前制作したマテリアルキューブ*1で遊んでもらいました。
反応はとてもいまいちで、「ふーん」と少し手に持って一通り触るとすぐにどこかへ行ってしまいました。子どもにとっては、ただの四角いブロックでしかないのかもしれません。ブロックそのものの素材よりも、どんな色や形なのかということが重要なようです。逆に大人の場合は、ブロックというよりも不思議な素材として扱っていたように思います。
やはり、玩具などとして形が完成されたものを与えると、どうしてもその形や色に目がいってしまいます。だからこそ、自分の手で何かを作るというプロセスの中で、何らかの発見をアフォードするというのが一番いいかたちなのかもしれません。その中で、いかに実験ではなくて、ものを作るというプロセスを構築できるか。ものを作るというプロセスを踏まないにしても、将来的にそこで発見したことがものづくりにつながるような仕組みをつくりたいです。

最近になって研究についてお話させていただける機会が増えてきたので、いつなにがあってもいいように研究をちゃんとまとめておかなければなと思っています。うごけうごけ。