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今は制作した紙を使用した照明のデザインを考えています。
単なる“紙を使った照明”にならないよう、
“植物らしさ”を出したいのですが、
どうしても“紙”であるということが前面に出てしまいます。

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(左:典具帖紙を二重に巻いたもの / 右:左にバラの紙を合成したもの)


紙の持つフワッとした軽さを見せたいと思い、
ドレスのスカートのようにボリュームを出してみました。
あとは、下の紙が上の紙に透けて見えたら綺麗かなあ、と。
でも二重だと思ったよりもボリュームがなくてなんだかイマイチです。
ただ、これはけっこう電球自体の光を強くしないと
きちんと下の紙が透けないので、
ボリュームのある紙の中からめしべのように電球が見える、
という照明を考えたほうがいいのかもしれません。

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使用する植物によって出来上がる紙の厚さや柔らかさが違います。
これは、真っ直ぐな紙をそのまま円筒形にしたものです。
紙を重ねてボリュームを出したものに比べて、
“紙”そのものをきちんと見せられるような気がします。
でもこれはあまりにも地味です。
「これが照明です!」と照明として見せるというよりも、
作った紙を見せるときの手法として使うほうがいいのかなあ。

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上の照明と形は同じなのですが、
使用している紙そのもののデザインを少し変えてみました。
下にいくにつれて花びらの密度が低くなっています。
花びらが散る様子をイメージしたのですがどうでしょうか。
上に比べて動きが出たように思います。

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「作った紙を使わなくちゃ!」という気持ちに縛られていましたが、
照明だとかドレスだとか、それぞれに合わせた紙を作っていいんですよね。
それが強みだし、そうじゃないともったいない。








私は「驚かせる」ものじゃなくて
「共感させる」ものを作りたい

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