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ネンチャクシコウ展
2011年4月27日(水)〜5月22日(日)
@LIVING MOTIF B1F(〒106-0032 港区六本木5-17-1)


『紙を加工してできる道具の可能性を粘り強く追求する「かみの工作所」。
 第4回となる「かみの道具」の発表は、
「粘着」の技術を活かしたプロダクトです。
 6組のデザイナーが、紙を貼ったり剥がしたりしながら、
 暮らしにぴったりとくっつく道具を考え、提案します。
 会場では、本展作品の発表と販売、併せてこれまでに商品化された
「かみの工作所」プロダクトの販売を行います。』


「紙の可能性を広げる」ということについて考えたとき、
かみの工作所の存在を忘れることはできません。
勢いで新しいことにチャレンジするのではなく、
長い間印刷紙器会社として培ってきた技術を、
デザイナーが大切に扱い、広げていくことで、
次々と斬新なものを生み出してきた会社ではないかと思います。
既存の枠にとどまらず、新しい方向で技術を用いるというのは、
長年それをやってきたという積み重ねがあるからこそできることだし、
だからこそ人々の心を動かすことができるのではないでしょうか。


本展示を見て、「紙の可能性を広げる」方法として、
◎元々ある紙でできたもの+技術=新たなプロダクト
◎紙そのもの+技術=新たな紙の使い方
という2種類のやり方があるのかな、と思いました。
可能性と言っても、使い方、モノ、紙そのものとその広げ方は様々ですよね。


大学院でのこれからの研究において、
私は「紙」を用いることにとても固執しているのですが、
「紙」を使う必要性はあるのか?他の素材を用いた方がよいのではないか?
という疑問が自分の中にありました。
ですが、「紙の可能性を広げる」という意味では、
紙を色々なものに転用、代用、混用していくことが
とても重要なのだな、と自分の中で落ち着きました。
自分のやりたい研究ときちんと向き合っていこうと思います。