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先日のポスターセッションで使用したポスターです。
(なんだかものすごく梗概っぽいデザインになってしまいました...)


先生や院生とのやりとりの中で、


「植物を使ったものづくりのプロセスは2種類あると思う。
 1つは、例えば笹舟のように、作りたいものがはっきり決まっており、
 そのための素材を自ら探すというもの。
 そしてもう1つは、そこに綺麗な花びらが落ちていたから、
 マツの葉と組み合わせてイヤリングを作りたい、
 などというように、素材から作りたいものを考え出すというもの。
 どちらも、ベクトルの向きは異なっていても、
 素材そのものの性質について知っているからこそ
 考えられることなのではないだろうか。」


というようなことを、自分で何度も説明していた気がします。
なかなか方向性が見えていませんでしたが、きっと私は
例えば葉脈の流れだとか、花びらの厚さだとか、枝の付き方だとか、
そういった植物の「構造」に気がついてもらうためのものを
作りたいのかもしれないなあと思いました。
確かに、植物は「四季感」を感じさせてくれる存在ですが、
先生からのアドバイスにもあったように、
「構造」にフォーカスを当てて研究を進めていこうと思います。


つまり、現段階で私が大事にしたい軸は、次の3つなのかもしれません。

●自然物の構造に気づく(学ぶ)ことができる
●自らの手をもって素材と触れ合うことができる
●周囲とコミュニケーションをとることができる


自分の手を使って自然物で遊ぶことでそれらの仕組みを学ぶことができ、
更にその気づきを他人と共有したり、新たな気づきを発見することで
コミュニケーション能力の向上に
つなげることができればいいなと思っています。


また、今は単純に「植物が好きだから」という理由が大きいのですが、
「今はまだ色々なことをやってみるべき」というアドバイスもいただいたので、
いっそのこと身の回りの自然物(ex.石、土、水...)なども
遊びの対象として考えてみることにします。
あとは、いくつか遊び方のパターン(ex.道具を使う、パーツを使う...)を考え、
それを比較する中で最も効果的な方法を導いていきたいです。