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とりあえずメモです。



・『「遊び」という言葉は、動きの自由、運動のなめらかさ、
  過度にわたらぬ有益な自由という観念を喚起する。』
・『競争の遊びはスポーツに行きつき、
  模倣と幻想の遊びは演劇を予示している。
  偶然と組み合せの遊びは、数学のいくつかの展開、
  確率計算や位相幾何学の源泉であった。』
・『はじめはむずかしく骨の折れたことを、
  遊びは楽しみと粘り強さを通じて、容易にしてくれる。』
・『遊びは特定の職業の訓練をするのではなく、
  障害を克服し困難に立ち向かう能力を高めさせることによって
  人生全体への案内役を果たしているのだ。』
・受動的な遊び⇔自発的に努力して楽しむ遊び
・『子供にとって遊ぶことは行動すること』
ごっこ遊びにおける性差
―女の子:身近で現実的で家庭的な好意を真似するためのもの
(→現代ではプリキュア等の流行により、一概にはそうとは言えない)
―男の子:ロマネスクで不可解な、あるいはまったく非現実的でさえある
     遠く隔たった活動をよびおこす。
・技の遊び(ex.凧、独楽...)は、ただちに技を競う遊びに変身する。
・遊びは、すべて孤独ではなく、仲間を前提としている。
・遊びと日常生活がまじりあうようなことがあれば、
 遊びの本質そのものが堕落し、破滅するおそれがある。
・遊びを支配する基本的態度はそれぞれ切り離されて現れるとは限らない。
→他の遊びと結びつく能力があってはじめて成り立つ遊びも多い。
・国家や制度は消滅しても遊びは同じ規則を持ち、
 時には同じ道具さえ持ちながら続いてゆく。