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相変わらず試行錯誤を続けています。
前回まででも、自分としてはかなり良い出来でした。
制作した日から花びらの変色等の劣化は見られません。
ですが、写真では伝わりにくいのですが、使用している材料の関係で、
紙の表面がテカテカ光ってしまったり、気泡が入ってしまったりと、
なんとなく科学っぽさ(?)がでてしまいました。
そこで、仕上げに使う材料や制作方法を少し変えてみたところ、
更に良いものができました。



(左:今回新たに制作したもの / 右:前回までの制作方法で作られたもの)


この紙は、バラの葉っぱを使用して作りました。
上の写真では、右のほうが葉っぱの色かたちがはっきりと出ていますが、
実物では、表面はザラザラとしたプラスチックのようになっており、
折り曲げると少々ヒビが入ってしまうくらいパリパリとしています。
それに比べて、左の紙は、あまり葉っぱそれぞれが
くっきりと形を見せていませんが、
(これはコーティングに使用した材料の濃度が薄かったのが原因です...)
折り曲げやすく、大変丈夫な上に、
表面がボコボコとしていないため、文字を書くこともできます。


  


薄い黄色のバラの花びらでも紙を制作しました。
淡い色なので、花びらそれぞれがなじみあってしまい、
なかなか形がくっきりと残りません。
ですが、その分葉っぱ以上にボコボコ感がないため、
手触りがとてもなめらかです。
右の写真は、作った紙で箱を包み、
マスキングテープを巻いてみたものです。
なんとなく工芸品っぽさがありますが、紙自体が柔らかいので、
きっちり包む以外にも色々な包装の仕方ができそうです。

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紙自体が美しいので、包装するために使ったり、
ただ飾るだけでもその存在感を充分に示すことができます。
ですが、それだけでは紙の力だけに
頼ってしまうことになりそうだなと思いました。


 


制作した紙は、もちろんそのままでも綺麗なのですが、
美しさの威力を最も発揮するのは光に透かしたときです。
「植物=いつかは枯れてしまうもの」ということから、
贈ったり受け取ったりするその瞬間を包むための
包装紙の制作を考えてみましたが、
「光に関わる」という点からも制作物について考えていこうと思います。





とりあえず“紙”の制作が一段落したのでよかったです^^
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