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バタバタと過ごしていたら、前回の更新から
あっという間に9日も経ってしまいました...
気持ちを切り替えて、コツコツ研究に取り組んでいきたいと思います。
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前回、「とっておきたくなる紙」と「使いたくなる紙」は
それぞれどういうものか、という記事を書いたところ、
(067 - http://d.hatena.ne.jp/shiiiiiino/20101004/1286195605)
ゼミ生から様々な意見をもらうことができました。
(1)「とっておきたくなる紙」について
●希少価値が高ければ高いほど、とっておきたくなる度があがる
●包装紙などはただ見た目がきれいということよりも、
人からのプレゼントの一部と感じるためとっておきたくなる
●テクスチャとしての紙というよりは、既に完成された紙ではないか
●持っていると何かを思いだすもの
●日常的に使う紙とは異なる紙質のもの(ex.手触り、匂い…)
●情報が記載されている紙(ex.名刺、フリーペーパー…)
●付加価値のついた紙(ex.ブランド的価値…)
●とっておきたい紙は誰かに贈りたくもなる
●実用性のある紙
(2)「使いたくなる紙」について
●チョコレートやガムの包み紙は
自然と折り紙のようにして遊ぶのに使ってしまう
●使い方によっても違いが出てくる
→無地の紙はメモ帳として使いたくなるが、
自分が気に入った紙を何かに使いたくなるのとは全く違うのでは?
●テクスチャの要素が強いもの
●「人にあげたい」「加工して身の回りを飾りたい」というときに利用できるもの
●色がきれいなもの(ex.包装紙として使うなど)
●自由度や効率が良いものは、より使いたい度が増す
(3)考察
●“可愛い紙は使いたくなるが、とっておきたくもなる”
→使うのがもったいない
→でもその紙が2枚あ以上れば、とっておくこともできるし、使うこともできる
(ex.可愛いメモ帳はちょっとした手紙を書くときに使う...)
●同じ大きさで種類が多くあるものは集めたくなる
●「使いたい」と思った紙でも、それを何に使えばいいのか
ということにたどり着けず、「とっておきたくなる」止まりである事が多い
●用途によって紙は異なる
(ex.1)
全面が柄のものなどのように、装飾と地の区別がつきにくいものは
何かを包んだり、切ったりと形を変えて使用することが多く、
装飾と地部分がはっきりと分かれているようなものは
描くために使われることが多い?
(ex.2)
ただのルーズリーフでも紙の形がハート等
変わったものならば用途もガラッと変わるのでは?
●紙=四角なイメージがある
●においが付いているものは、普段かばんに入れてるだけでもいい
●裏に何も印刷されていないプリントやチラシ等は
気が向いたときに取っておいて、メモやラクガキする紙として使用する
→紙自体のよさというよりは紙が持つ機能や、
捨てると勿体ないから、活用できるものは活用したい
という気持ちからきているのでは?
→とっさのメモの場合などは白紙にはなんとなく書きにくい
もう捨てたってかまわない不要な紙だからこそ使いたくなる
●紙のみをとっておくというのは最近ない
→ポストカードみたいに、少し形になっているものだととっておきやすい
作品として成立しているものや、箱型、袋型など実用的な形のものなども
●柄が魅力的でも、安っぽい素材の紙は使いにくい
●紙に対する感覚にはどのようなものがあるか?
→嗅覚・触覚・聴覚・視覚
→“ライスペーパーを使用し、味覚を刺激する紙を作ってみては?”
というアドバイスをいただきました。
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もらった答えに目を通しているうちに、
「使いたい」から「とっておく」のだということに気がつき、
そもそもこの質問はあまり意味を成していなかったのかも、と思いました...
ですが、ここで挙げた「使う」という言葉は、
その意味を多く持ちすぎるので、
「加工して(手を加えて)使いたい」か「そのままの形で使いたい」か
ということに着目すべきなのかなあと思いました。