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前回の記事からもう3ヶ月...!
これからはもっとコツコツ考えを書きためていきたいところです。

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前期の最終発表では、
「自然」「素材」「気づき」「自分の手を使う」
という4つのキーワードに着目し、研究を行なっていきたいと考えていました。
そこで夏休み中は、パズルなどのような一般的に玩具と呼ばれる類のものではなく、
粘土などのプリミティブな素材における、子どもの遊び方についての調査を行うため、
ワークショップの見学や企画を行ないました。
そして、これまでの調査を元に、子どもへの遊びの提供における課題を考察しました。


・思考の幅を狭めてしまうと考えられがちな制限や枠組みが、
 子ども達の創造力の拡大のきっかけとなるのかもしれない。
・子どもの創作活動において道具は必要か。
・道具の使い方を向上させるための手段として、創作活動が用いられているように感じた。
・子ども達に答えそのものを提示するのではなく、
 そこに近づけるためのプロセスを提案するという手法も考えられる。


また、あるワークショップでは、子どもが落ち葉などを拾い集め、
自分の集めた物を親に見せる中で、それぞれの実や葉の違いに気がつく、という場面が見られました。
つまり、観察対象をひとつだけではなく、いくつか与えることによって、
それらの特徴や違いに気づきやすくなるように思います。
したがって、素材そのものと深く向き合うためには、
「集める」という言葉も重要なキーワードとなるのではないかと考えました。




そこで、こんなプロトタイプを制作してみました。





フェルト、半紙などのシート状素材を何枚も重ねて作った、一辺が3cmのマテリアルキューブです。
シートのような素材は、普通その表面を使用することが目的とされています。
しかし、表面部分だけでなく、その側面の素材感を感じる方法はないかと考えました。
そこで、対象素材をたくさん「集める」ことで、
側面にも意識が向きやすくなるのではないかと思い、このようなプロトタイプを制作しました。
また、これまでの調査から、子どもの場合はものの形に意識が先行してしまうように感じました。
したがって、形を統一することで、素材同士をより集中して比較することができると考えられます。



ただ、このプロトタイプの場合は完成したものを与えて遊ばせるということになり、
「自分の手を使う」というキーワードには反しています。
そのまま遊ぶことのできる玩具ではなく、
あくまで「遊びを支援するためのツール」を提供したいと考えているので、
ここで一度マテリアルキューブからは離れて、新たなアイディアを考えたいと思います。






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