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10/28(土)〜11/6(日)は、東京ミッドタウンで開催されていた
DESIGN TOUCHというイベントの一環として、
"TOUCH the Rainbow"というワークショップの運営を行なっていました。


ワークショップの内容はとても単純で、7色のかざぐるまで大きな虹を作るというものでした。
ひとつは鉄骨で組んだ半円型のトラスに取り付け、
もう一つは針金を付けてお持ち帰りいただけるというシステムです。



(画像元:東京ミッドタウンに「ガリバーテーブル」出現 (1/8)|デザイン|Excite ism(エキサイトイズム)


また、ワークショップはトラフ建築設計事務所が制作した
ガリバーテーブルという大きなテーブルスペースで行ないました。
ミッドタウンの芝生広場は勾配があるので、
それを利用し、建物から離れた場所ではテーブルとして、
建物に近い場所では屋根として使用できるようになっていました。
(屋根スペースの下にはベンチが取り付けられています。)
今回はワークショップの企画から携わってきたので、
ガリバーテーブルの制作過程を拝見しており、完成までの期待も一入でした。
そもそも今回のワークショップには、
「モノだけを作るのではなく、それによって環境や景色を作りたい」という目標がありました。
ずっと図面やパースで見ていたガリバーテーブルの実物を見て、
物から空間を作るということはこういうことなのか!と実感しました。
たくさんの人が、そこで思い思いの過ごし方をしているものの、
テーブルを中心にひとつの空間が成立していたように思います。


かざぐるま自体はどうだったかというと、
思っていた以上に大人から子どもまでたくさんの方々に制作していただくことができました。
(設置分だけで3500個は越えたようです!)
芝生はかざぐるまを手に持ち走り回る子どもでいっぱいになり、
これによってまた新たな景色が生まれたように思います。
更に、かざぐるまは「走る」という行為を促すためのプロダクトであり、
風向きを調べるためのプロダクトでもあるのかなという新たな発見もありました。
玩具そのものを楽しむだけでなく、
それによって起こる事象によって新たな気づきや行為を発生させるということ。
研究のとても良いヒントになりそうです。